kazuho's blog

Google の中国撤退騒ぎ（特に天安門事件の検閲を外した件）について、昨日 Twitter につぶやいたこと

Google.cnがやってることとシーシェパードがやってることってどこが違うんだろうか。
どっちも自己の倫理観が優先の違法行為ですよね?
個人的には自力救済を全否定するつもりはないんだけど（もちろんその報いはうけるべきだとして）、Googleの行為が正しいっていう人にシーシェパードを「過激だ」と批判する資格はあるのかなぁ、と。
言論の自由は身体的危害を生じさせないからOK、という基準はありうると思いますが。だからといって自力救済なのはかわらない。

あるいは、グレートファイアウォールの中に入れてもらうのは当然中国の国内法を遵守することが前提になっているだろうに、そうやって入り込んだあとで意図的に法を無視するのは、中国〜グーグル間の関係を契約ととらえた場合に気持ち悪いなーと。中国を撤退してやるのであれば素晴らしいと思うんだけど。
基本的人権とは関係なく、いったん検閲に同意しておいて撤退前にしっぺがえしするような行為がどうなのかなーと。
RT 他所の国はおいといて、日本が検閲国家にならないようにしないとな。

Kazuho Oku (kazuho) on Twitter

Google が中国から撤退する理由がよくわからない

We launched Google.cn in January 2006 in the belief that the benefits of increased access to information for people in China and a more open Internet outweighed our discomfort in agreeing to censor some results. At the time we made clear that "we will carefully monitor conditions in China, including new laws and other restrictions on our services. If we determine that we are unable to achieve the objectives outlined we will not hesitate to reconsider our approach to China."

Official Google Blog: A new approach to China

2006年に掲げた「情報を中国の市民に提供するメリットのほうが大きい」(意訳) という理念が何故、攻撃を受けたからって揺らぐのか？　市民を念頭に構築された目的を、彼らに情報が届かなくなったわけでもないのに、一部の人（中国政府かもしれないけど）による攻撃を理由に放棄する（かもしれない）ってのは、なんか違う気がする。

OAuth ってエンドユーザー向けの開発ツールだよねという話

『Kazuho Oku's Weblog : インターネットとオープンソースとエンドユーザー開発』より、

　一方で、blogosphere (とか Wikipedia) と比べるとソフトウェア開発の間口はなかなか狭くて、アマチュアからアルファプログラマーになる人がいっぱい出てきて、職業としてのプログラマはもうダメぽ的な雰囲気には、(マスメディア vs. ブロガーの対比とは異なり) 話としてすらなかなか出てきそうもないわけであり。
　逆に、そこが新たなサービスを展開するチャンスだ、と捉えるのであれば、End-user Development を可能にするようなウェブサービスとしてどのようなものが考えられるか、という話になる。新しい流通構造に即した配布チャンネルを作り、そこにエンドユーザーを開発者として呼び込むような。

一年たって考えてみると、OAuth ってまさに End-user Development のための環境だよなーと思ったり。えっ、って言われるかもしれないけど、Yahoo! Pipes と機能的に被ってるよね、というか。ただ、後者が「プログラムセントリック」なのに対して、OAuth を使ったマッシュアップは「アプリケーションセントリック」。

どっちが初心者に親しみやすいか、といえば、そりゃ OAuth に軍配が上がるわな、などと考えた。

So, what's next?

Typepad Microがあれば、もうexblogは捨てていいかなと思ってるなう。

たとえばアニメで、小牧と毬恵のエピソードが地上波で放送されなかったのは、毬恵が聴覚障害者という設定だったから

『レインツリーの国』文庫版解説（山本弘）より、

たとえばアニメで、小牧と毬恵のエピソードが地上波で放送されなかったのは、毬恵が聴覚障害者という設定だったからなんです。毬恵のエピソードはTVではできません、ということがアニメ化の大前提だったんです。 ———『活字倶楽部』二〇〇八秋号「有川浩ロングインタビュー」 (中略) それではまるで、『図書館戦争』の中でメディア良化委員会がやっていることと同じではありませんか。

『君の手がささやいている』みたく聴覚障害者が主人公の話がドラマ化されることもあるし、一概にダメ、ってことでもないんだろうけど。（どうせDVDの売り上げがメインの収益なんだから）制作側として「ややこしい話」をするのがめんどくさい、ってことなのかなぁ。

hello